苦節4年。3度目の入社試験でリクルートに内定した僕が意識したポイント

ライフハック

以前お届けしたキーエンスの営業型面接に好評の声を頂けたのでもう一つの就活生へ送るお話をします。

 

さて、就活生の皆さんはリクルートという会社はご存知でしょうか?
失礼しました、ほぼ毎日リクナビとにらめっこされていますよね。
リクルートは人材採用を初めて本格的にビジネスにした会社。故にその採用スタイルもユニーク且つ洗練されています。

リクルートの新卒採用のあれこれ

※本エントリーの情報は筆者のこれまでの就職・転職活動や情報収集の結果得られたもの・類推したものであり、その確実性を保証するものではありませんので予めご承知おき下さい。

 

それでもリクルートの採用ってどんなものなんだろうと興味がある方、早速お伝えしていきましょう。

いつ始まって、いつ終わったのかわからない選考

 

リクルートの採用はとても賑やかに始まり、名残を感じさせずに終わります。
その理由は、「はい、今日のこれは面接です!選考ですよ!!」と明示されないスタイルを取るからです。

 

始まりは沢山の就活生を集めて実施される「グループワーク」です。
但し、それはあくまで巧妙にゲーミフィケーションされた形のイベントとして実施されます。

 

「今日はみんなでこういう企画を考えてみましょうね。」

 

こんな風に司会が話すイベント油断は禁物です。
その中で社員の目に留まる動きを見せると、個別に連絡が入ります。
でもその連絡もまた曲者。

 

「前のイベントに参加してもらった学生さんに声かけてるんですよ。ちょっと社員を囲んで車座ミーティングしませんか?」

 

このように警戒を必要としない空気感の電話が実質的に集団面接や個別面接への案内となっていたりします。
そして、いつしか選考結果が決定してしまった時、時折掛かってきた電話がなくなるのです。

社員による選考の基準:「一緒に働きたいか」

 

前述の通り、リクルートの採用ステップには多くの人事部所属でない一般社員が登場します。
彼らは就職活動生の何を見ているかと言えば、「一緒に働きたいか」です。

 

これでは少し抽象度が高いので僕なりの解釈をお伝えしましょう。
結論、これは志望動機のアピール具合でかなり結果が左右されるポイントだと考えられます。

 

何故か?
リクルートに所属する社員にはほぼ間違いなく夢や目標があるからです。
且つ、その自分の目指すところを積極的に周囲に発信する文化があるからです。

 

その意味するところは何か?
未来を見据えて今を「通過点」と捉える想いとスピード感、「熱」に溢れた環境が彼らの過ごす場所だと言うことです。
最もシンプルに表現すると「アツい人」。これが彼らに心地良さを与える人物像です。

 

それが何故志望動機のアピールの大切さに繋がるか?
貴方が誰かを指して「アツいな」と表現した場面を思い出してみてください。
きっとそのアツい友人はその時、彼にできる事-自己PR-を語ったのではなく、どうなりたいのか・何をしたいのかー志望動機ーを語っていたはずです。

採用決裁者の視点:「既存の社員よりも光る部分があるか」

 

時は移って最終選考ステージ。
ひょっとしたら貴方はそれが最終面接であることを知覚していないかも知れませんが、会う人の風格で気付きましょう。目の前に居るのは役員または人事部長だと。

 

いよいよ貴方を採用するかどうかという最終判断においては「今リクルートで働く社員よりも優秀な部分があるか」という基準が存在するという話です。

 

*「話が違うじゃないか!志望動機重視で夢ばっかり語ってきたよ!!」

 

怒らないで下さい。それはあくまで前の選考ステージの話です。
最後にアピールすべきは貴方の強み。
ただ、これにもヒントはあります。

 

「既存のリクルート社員よりも優秀な部分」

 

マトモに考えれば、全体的な能力バランスで学生が社会人に勝るのは極めて稀な事です。
故に、取るべき方法は1つだけ。
キレイなPDCAサイクルで飾られた自己PRなど捨てて自分の一番尖った部分、リクルート風に言えばエッジの立った部分一点突破で挑むことです。

 

僕が何を言っているか。
PDCAサイクルで完結した自己PRとは「計画して、実施して、反省して、改善しました」というストーリーです。
対して、一点突破とは、「量は質を凌駕すると信じ、とにかく○○を実施し続けました。この数なら誰にも負けません。」
このような表現です。

 

 

能力のパラメータを図にしたと考えます。
前者はキレイな五角形。しかしその面積も小さめ。
後者は明らかに1点が突き抜けているいびつな図形。でもその先端に並ぶ者はほぼ見当たらない。

 

貴方の突き抜けたポイントは何でしょうか?
ちなみに当時の僕のそれは「時に友人関係すら破壊しかねない競争心の強さ」でした。

最後の質問:「友人/恋人から見た君はどんな人?」

 

最終面接の最後に出るというのでちょっと有名な質問です。
この質問の意味するところについて散々考えましたが、僕は下記3点の結論に至りました。

 

  • 他人から見た自然体の自分を理解しているか
  • それは、今まさに面接で本人が語った自己分析と一致しているか
  • そして、面接官から見た一連の印象と一致するか

 

内定のために自分を飾るか。
これは就活生が一度は必ず直面する葛藤です。

 

ただ、飾った・設定したキャラでリクルートの役員クラスを煙に巻くのはかなり難しいと思います。
何せ相手は多くの企業の採用に携わる事業を生業にする集団のその中で、自社へ招く人物を判断する目を持つのですから。

 

この質問なんてその典型。
面接官を前にしていない状態、つまり日常の貴方の事を友人や恋人の口から擬似的に語らせるという非常に考え抜かれた最後の関門です。

 

作りこんだキャラはたった一つの矛盾で崩壊します。

 

面接の中でストイックな人生を送ってきた事をアピールしていたとして、その日常を指して友人が「一緒に居ると落ち着ける奴」と表現する筈がないのです。

 

だからこそ、少なくともリクルートには終始自然体で挑むべきだと思います。
自分の思う自分、友人から見た自分、そして面接の場で与えた印象。
この3つが完全一致するとあっけなくこの最後の質問は終わります。

 

そして帰りに寄ったカフェでコーヒーを飲んでいる時、貴方の携帯電話に見慣れた番号からの着信が内定を告げる事でしょう。

ここまで読んで頂いた就活生の方へ

当ブログ、マイキュレーションはライフハックやまとめ記事をテーマにしています。
季節柄もあって応援エントリー、就職ライフハックとして今回のお話をお届けしました。

 

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